僕は山形県に住む56歳のイラストレーターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
どのような物にも寿命があります。ただし、適切なメンテナンスを施し続けていれば、その寿命を伸ばすことが可能になります。逆に言うと、メンテナンスすべき時期に何もしないで放ったらかしにしていると、本来期待できたはずの耐用年数を満たすことができなくなってしまうのです。マンションについても全く同じことを言うことができ、約10年に1度ペースの大規模修繕の他に、状況に応じた小規模修繕を確実に実施することで、その耐用年数を格段に伸長することができるようになります。現在新しく建築されているマンションの場合、適切なメンテナンスを施すことによって、100年以上持たせることも可能なのではないかと言っている専門家も存在しています。
しかし、実際には、築30年を超えた程度で建て替えられてしまうマンションが少なくありません。もちろん、建物の老巧化が進んだために建て替えられているケースが多数を占めていますが、それ以外の理由で建て替えられるケースが想像以上に多いのが実情です。よくあるのが、マンションが完成した後で、その地域の容積率が緩和され、もっと大きな建物を建築することができるようになったケースです。そのような場合には、思い切って建て替えて、分譲物件を新たに追加販売することによって、工事費の居住者負担額を安くできる可能性があります。大規模修繕で済ませるよりも建て替えてしまった方が、経済的に有利だという理由で建て替えられるケースが結構多いのが実情です。