私は福井県に住む36歳の機長です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
東京湾岸エリア立地のタワーマンションは多いですが、魅力は都心部へのアクセスが容易な割に価格がこなれていること、そして圧倒的な開放感がある眺望が期待できることでしょう。特に眺望に大きな期待を抱いて物件を選んだにも関わらず、入居後に思わず落胆する方もいらっしゃる事実があります。なぜでしょうか。それは工法の問題です。一般のマンション購入者はあまり気にしませんが、タワーマンション購入者は注目すべきポイントです。例えば、有明エリアの物件の高層階に住まわれる方曰く、建物自体の構造はシッカリしており、東京湾を眼下に眺められる景色も文句なしであると。唯一ガッカリするのは、せっかくの素晴らしい眺望も椅子に座ったら空しか見えないことであると。家族や友人と楽しく食事でもしながら、東京湾の海が楽しめたらどんなに良かったかと。
このケースは窓際の床部分には構造梁があって、それが視界を遮るかたちになっていたのです。ちなみに室内から見て、天井部分に梁がある構造を順梁、床にある場合は逆梁、と呼ばれます。採光方法や景色の見え方にそれぞれ違いがあり、逆梁は建物外観がシャープで洗練されたデザインになりやすいと言われる反面、下方の眺望は明らかに不利になります。特に着席時や部屋の中心部にいる時、また低身長の方には十分にタワーマンション本来の眺望を楽しめなくなる可能性があります。購入候補の物件を内見される時は、是非とも窓際の梁の位置に注目してください。東京湾岸エリアは今やタワーマンションの宝庫ですが、自宅として使うのであれば、梁の位置一つで日々の暮らしが大きく変わる可能性があることも覚えておいてください。