定期借地権付マンションのデメリット(北海道/騎手/49歳/男性)

僕は北海道に住む49歳の騎手です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


最近の定期借地権付の分譲マンションが多く売り出されていますが、一般所有権の物件に比べて同グレード物件が安く入手可能なメリットがあるとされています。そう聞くと、定期借地権付マンションを購入検討対象に入れる方も多いでしょう。ところが、定期借地権付物件のデメリットについて、キチンと理解できている方は意外にも少なく、ここでシッカリ整理しておきましょう。まず定期借地権付マンションは土地を購入しない分、一般物件に比較して安くなっている仕組みを理解してください。定期借地権付マンションの財産価値は、建物と土地を借りる権利で構成されているのです。土地の価格が販売価格に含まれないので、一般の所有権マンションの6割くらいの価格で購入可能なのです。ではデメリットについて整理してみましょう。まず管理費や修繕積立金以外に、毎月地代と解体準備金を支払わねばならないことです。


しかも、地代は値上げされる可能性も考えておかねばなりません。次に土地権利ですが、一般の所有権物件に比べると買い手がつきにくい傾向にあります。さらに利用できる住宅ローンに制約がある場合が多いことです。これは担保価値が低いため、住宅ローンを組むこと自体や借り換えが難しいことを意味します。そして契約期間が満了となると、その後の更新はできません。当該物件の区分所有者全員がコスト負担して建物を解体し、更地に戻して地主へ変換する義務があります。このように借地権契約上、期限付きのネックは付きまといますが、換言すれば最低50年間は定期借地権契約で、法的に居住可能であることが保障されているとも言える訳です。実際には同じ部屋に50年以上住み続ける方はほとんどいないでしょうから、立地の良い新築物件を割安で手に入れたい方には向いていると言うこともできます。