安心して住める不動産の探し方(山形県/ファッションモデル/73歳/女性)

私は山形県に住む73歳のファッションモデルです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


これから自分が住む場所を決める場合、様々な探し方があると思います。駅からの近さ、学校施設・病院施設・スーパーなどからの近さ、緑環境、公園の多さなど。駅から近ければ共働きの家族などには通勤が便利になる一方、駅近で緑や公園がいっぱいの場所はあまりなく子育て世帯には心配な点も増えますよね。私の場合、一番重視するのは、その町が赤ちゃんからお年寄りまでまんべんなくいるような、「循環する町」かどうかという点です。また、建物にも眼を向けます。一戸建てだけ、というような町ではなく、一戸建て、マンション、アパート、お寺、神社など、建物の種類が多く、古いものから最近建ったばかりの新しいマションまで、すべてが混在している場所を探します。


私の実家がある町は、いわゆる「ニュータウン」と呼ばれるところでした。住み始めた当初はすべてが新しく、子育て世帯がこぞって住んでいたので子供であふれる町でした。でも、そういう場所は大体駅から離れた場所にあったりして、大人になったこどもたちはたいてい町から離れていき、現在は帰省してもしーんと静まり返った町になってしまっています。こういった原因はただ単に交通の便が悪いということだけではなく、家しかない面白みにかける街並みや、ご近所との関係の希薄さにも一因があると思います。その一方、循環している町にいると落ち着きます。通りを歩いていても赤ちゃん連れのママや、犬のお散歩中のおじいさん、元気に走り回る小学生の子供たち、OLさんやサラリーマンがいて、子供たちのことも大人が温かい目で見守っていてくれます。きれいに整備された道路、新築の住宅より、価値のある不動産はこういった古い町にあるのかもしれません。