多岐に亘る一戸建ての購入年齢(岐阜県/裁判所調査官/64歳/男性)

僕は岐阜県に住む64歳の裁判所調査官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


国交省などの資料によると、住宅の購入年齢は30代が最も多く、次いで40代となっています。一戸建ての場合は、子供が大きくなり独立した子供部屋が必要になったり、二人目の子供が生まれて将来の必要性を感じ購入を決めるケースが少なくありません。したがって、マンションに比べると若干購入年齢が高い、という説もあります。また、一般的には、新築よりも中古のほうが、購入年齢は高いと言われています。若いほうが資金が少ないので中古住宅を選ぶのではないかとも思えますが、永住を前提に一戸建てを購入するとなると、耐用年数の点から新築のほうが安心だとの考え方によるのでしょう。また、住宅ローンを利用する場合には、完済時の年齢を考える必要もあります。


一方、住宅ローンを利用せずに、退職金や貯蓄で老後を過ごすための一戸建て住宅を50代、60代で購入する、という層も存在します。退職後は通勤を考慮する必要がなくなる一方、高齢になれば平屋建てが便利です。そうなると、都心部から地価の低い郊外へ移って一戸建てを購入する、という選択肢も十分考えられるでしょう。このように、一戸建ての購入年齢は広く分布しますが、やはり圧倒的多数が30代、40代です。結婚や出産の時期とも重なりますし、サラリーマンであれば、その後の転勤の可能性がどの程度なのかといった社内でのコースも見えてくるころです。また、住宅ローンを退職前に完済することを考えても、一番プランが立てやすい年齢層だと言えるでしょう。