私は秋田県に住む27歳の衛生検査技師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
阪神淡路大震災が発生した後に、マンションの耐震性能が話題になった時期がありました。震災直後はマンション購入にあたり耐震性能をチェックするのが当たり前になりましたが、喉元過ぎれば熱さ忘るるという言葉通り、年月の経過とともにあまり気にしなくなる人が増えました。そんな時に発生したのが、東日本大震災です。東日本大震災の発生によって、忘れかけていた地震の恐ろしさを思い出し、耐震工事や耐震性能の需要さを改めて実感させられた人が大勢います。基本的に1981年以降に建てられた建物は、建築基準法上の新耐震基準を満たしていることが要求されています。これを順守していれば、一定の安全性が保証されることになりますが、あくまでも最低限の基準ですので、地震の備えとしては不十分です。
もしも巨大地震にも耐えられるマンションを購入したいのであれば、2000年に施行された住宅性能表示制度による耐震等級を参考にしてマンション選びをする方法が有効です。この耐震等級は、レベル1からレベル3までの3段階に分けられています。等級1は建築基準法の新耐震基準を満たすレベルの耐震性能を有している建物だという証しです。一方、等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の耐震性能を有しているという証拠になります。また、耐震施工だけでなく、免震施工が施されているマンションにも高い安全性を期待することができます。地震はいつ発生するのか、誰にも予測することができません。万が一のことを考えて、できるだけ高い耐震性能を有している物件を選んでおくのが得策です。