南向きの一戸建ては本当にオススメか(岐阜県/裁判所調査官/43歳/男性)

僕は岐阜県に住む43歳の裁判所調査官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産を見る基準としてその建物が南向きと言う判断基準があります。南向きの物件であれば太陽光の流量が多く得られ、全体として明るい雰囲気の家になるとされています。しかし、南向きの物件のことをもっと良く知っていれば更にこうした物件を深く知ることができます。南向きには沢山のメリットがあります。まず太陽光を多く取り入れられる点です。これは室内を明るくし、照明費用を抑え、洗濯物を速く乾かします。植物を育てるにも建物の南に菜園スペースを設けられる地積があればうってつけです。こうしたメリットの分、南向きの物件というのは若干お高くなるのが一般的です。特にこうした違いは振興住宅団地において顕著で、それには理由があります。


一戸建てが立ち並ぶ振興住宅団地の場合、家同士が密着しているためにどうしてもある特定の方向を向いた物件と言うのが多いのです。それだけ日向の物件、日陰の物件がどうしても出てきてしまいます。ある団地では3000万円の戸建てと2800万円の戸建てが並んで売ってありました。この物件の違いは日向か日陰以外にないのですが、それでも200万円もの違いが出るのです。しかし、日陰の物件にも見逃せないメリットがあります。四国や九州といった西日本では夏場は日陰の効果は絶大で、日陰の家と日向の家では冷暖房費にも大きく影響が出ます。特にこういった地方では暖房を余り使わないので、冷暖房費は冷房代が大半を占めるため違いは顕著です。