私は北海道に住む68歳のきゅう師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
分譲マンションの耐用年数は一般的には60年ほどあると言われています。税法上の耐用年数は、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションの場合は47年で、鉄骨造の場合は、骨格材の肉薄によって異なり、骨格材の肉薄が4ミリを超える物件では34年になっています。分譲マンションの実際の耐用年数は、物件によって異なり、一律に同じわけではありません。手抜き工事などをせずにしっかりと建築され、定期的にきちんと修繕工事や改修工事を行なっている物件だと60年以上暮らせますし、100年近く暮らせる物件もあります。逆に、手抜き工事などによって建築された物件は、劣化の進行が早いため、30年程度で寿命になる物件もあります。
国土交通省が調査した公的な報告書によると、マンションの平均寿命は46年と報告されています。建て替え工事の着工時期は、築後37年になっています。これらはあくまでも平均値ですので、築後46年以上経っても暮らし続けることができる物件もありますし、46年を待たずに寿命が尽きる物件もあります。寿命の長いマンションの特徴としては、コンクリート工事をしっかりと行い、水セメント比の低いコンクリートを使って建築された物件は、寿命が長くなります。工事会社によっては、セメントに混ぜる水の割合を多くして、工事に使用するセメントの量を少なくする場合があります。そのような水気の多いコンクリートで建築された物件は、時間の経過とともにコンクリートがひび割れ、劣化が進みます。