分譲マンションに買い時はあるのか(宮城県/青年海外協力隊員/31歳/男性)

僕は宮城県に住む31歳の青年海外協力隊員です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンションの買い時はいつなのでしょうか。そもそも、それ自体が存在するのでしょうか。日本人は新築マンションが大好きなので、ディベロッパーは強気の価格設定をしがちですから、買い時を見付けるのは難しい感じもしますが、一度考えてみましょう。買い時は周囲の状況と買い手の状況とに分けて考えることができますが、それぞれを見てゆきましょう。まず最初に考えられるのは、不景気で分譲マンションの売れ行きが悪い時です。売れ残り物件が多ければ、ディベロッパーが値引き交渉に応じてくれる可能性は高くなります。また不景気の時は、一般的に金利が低く設定されるので、住宅ローンを組むにも有利です。次に考えられるのが、人口動態の変化がある時です。言わずもがなの話ですが、分譲マンション開発は住んでくれるお客さんがいて成り立っているビジネスです。今後人口が減りそうなエリアの物件は、売値が安くなってゆく可能性があります。


もう一つ考えられるのが、増税後のタイミングです。消費税や所得税などが増税になる直前は、駆け込み需要が増えますから、ディベロッパーは強気の売値設定をしがちになります。したがって増税分を加味したとしても、増税後の価格軟化時に購入する方が有利となることが考えられます。そして、買い手自身に十分な資金ができた時です。株式投資や相続などでまとまった臨時収入が入った時は、当然のことながら購入の良いタイミングと言えるでしょう。まとめになりますが、分譲マンションの買い時は、十分な自己資金があることを大前提として、不景気、増税後、人口減少あたりがキーワードとなりそうです。ただし、極端にタイミングに執着し過ぎるのも精神衛生上、好ましくはないでしょう。購入のベストタイミングというものは、後から振り返って初めて分かるものですから、ある程度買い手が納得できる範疇であれば、買い時と判断しても良いのではないでしょうか。