中古マンション購入は地震の耐震基準が目安(千葉県/工芸家/71歳/男性)

僕は千葉県に住む71歳の工芸家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


日本では大きな地震が起こるたびに建築基準法が見直されて、耐震基準も厳しくなっています。1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災によって、人々も建物の耐震性については強い関心を抱くようになりました。特にマンションを購入しようとする人にとって、建物の耐震性を見過ごすわけにはいきません。最新のマンションなら耐震性に問題ありませんが、中古マンションを購入する時は注意が必要です。1981年6月に施行された新耐震基準と、それ以前の旧耐震基準とでは大きな変更がありました。新耐震基準では震度6から7の大地震でも倒壊や崩壊しない厳しい耐震性に変わったのです。ですから中古を購入する目安として、1981年6月以降に建設されたものを選んだ方が安全です。


ただし、マンションができるまでには1年半ぐらいの期間が必要なので、1981年に竣工した建物は旧耐震基準によって建てられている可能性もあります。確実に新耐震基準をクリアしている建物を選ぶのなら、1983年以降に竣工した物件を探すことです。また新耐震基準だから安全だというわけではなく、万一の時のために地震対策をしておくことも必要です。特に下層階よりも上層階の方が大きく揺れるので、家具や電化製品などを厳重に固定しておかなければなりません。また大地震の時には玄関ドアが歪んで脱出できなくなる恐れがあるので、バルコニーから隣室へ逃げる事態も起こります。そのためにバルコニーには物を置かないことも大切です。マンションは集合住宅ですので、いざという時は住民たちが協力しあって助け合うことができます。