不動産屋が入居者の同棲を嫌がる理由(三重県/司書教諭/72歳/男性)

僕は三重県に住む72歳の司書教諭です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産屋が貸し出している部屋には単身用とファミリー用があります。単身用を借りていながら同棲を始めると契約違反になって、契約を解消されてしまいます。また物件を探している時に同棲することを伝えると、ほとんどの不動産屋は契約するのを断ります。なぜ断られるかというと、結婚していない二人暮らしは社会的に信用されていないからです。また不動産屋が同棲を嫌がるのは、もし2人が別れた場合に家賃を払ってもらえなくなる恐れがあるからです。さらに単身用の部屋に2人が住めばそれだけ劣化が早まるという点も、断る理由の1つです。だったら初めからファミリー向けの部屋を借りれば問題ないかというと、家賃が高くなってしまうのです。


また結婚していない男女が一緒に暮らすと、周囲の住民の生活スタイルと齟齬をきたす場合があります。深夜まで騒いだりする恐れがあり、他の住民からクレームがくることもあるので、不動産屋は断るのです。それでは同棲する場合は絶対に賃貸に入居できないかというと、決してそうではありません。2人が婚約者の場合は契約できる可能性が高くなります。また同棲する2人の連名で契約すれば、入居できる場合があります。なぜなら契約を連名で行った場合、喧嘩別れなどでどちらか一方が部屋を出て行っても、残る1人に家賃を支払う義務があるからです。不動産屋というのは、家賃を取りはぐれる事態を最も恐れるのです。また2人のそれぞれに連帯保証人がつく場合は、契約が可能になります。