私は和歌山県に住む69歳の陶芸家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
確かに、一戸建てに住むと維持費が大変です。住宅ローンの支払いは誰でも予定していますが、資産税もバカになりません。土地と家の両方に課税されますからね。その上、塀が生垣だったり、庭に立派な樹が植えてあったりすると、気持ちはいいし晴れがましいのは間違いないですが、毎年の手入れが大変。うっかり植木屋にたのむと、職人の日当は一日2万円ですからね。二人で来て、2日も仕事をされたら敵わんでしょう。また、建物そのものの内外装の修理があります。20年~25年もたったら、工務店に頼まなければなりません。その費用は例えば、150万から200万円。もっとも、それをやっておけば木造家屋も100年は持つと言われています。それに、付け加えれば、水道光熱費がマンションの倍はかかると覚悟しておいたほうがいいでしょう。
維持費がかかる話ばかりしてしまいましたが、維持費がかかる分だけ一戸建てに住むことの満足感があるわけです。固定資産税は年数がたてば家の評価額が下がり、少しづつ安くなります。庭には本当にほしい植木だけを植え、もし垣根が生垣だったら、自分で剪定する覚悟で庭造りをやっていきましょう。内外装に費用がかかるのはマンションでも同じこと。マンションの場合はたいてい自治会で積み立てをやりますが、同じことを一戸建てを買った人も自分で計画して実行すべきでしょう。自分の家の庭に梅の花を咲かせ、門の脇に植えた槙を使って門被りに育てるのと同じように。ちなみに、門被りの枝が伸びた門は、江戸時代だったら旗本でなければ許されなかったはずですが・・。今は誰にも許されています。当人の努力次第で何でもできる世の中ですね。