一戸建ての住居に耐用年数は存在するのか(京都府/漁師/64歳/女性)

私は京都府に住む64歳の漁師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建ての新築で欠陥住宅でなければ、家の崩壊などで心配する必要はありません。しかし、中古の物件を購入する場合、建物の耐用年数が気になるのは多くの人に共通していることです。ここでの耐用年数とは、地価や物件の価値ではなく、建物が老朽化して住めない状態になるかどうかが重要です。法で定められた耐用年数としては、木造で22年、鉄骨造で19~34年、鉄筋コンクリートでは47年となっています。実際の物件を取り扱っている不動産などでは、10年経てば建物自体の価値は大きく下がってしまいますが、住めるかどうかに関しては大きく余裕があります。しかし、建築されてから20年と経っていない物件でも劣化が激しいものも少なくありません。


耐用年数を経過していないにも関わらず、劣化が激しい物件と、そうでない物件の違いは建物そのものの質や工事の方法に差があるということのほかに、メンテナンス、手入れが正しく行われていたか、という点も大きく影響しています。同じ材質の同じ方法で作られた壁や柱でも、汚れたまま使うのと、清掃や手入れをしながら使うのでは劣化の度合いは大きく違ってきます。そのため、清掃をしていたか、していなかったかという違いだけでも建物の寿命に影響を与えています。物件選びの際には、間取りやかかる費用、築年数だけではなく、メンテナンスがしっかりと行なわれていたかどうかも、意識して見るようにすることが大切です。物件選びで失敗しないためには、小さな異変も見逃さない観察力も大切です。