一戸建ての3階建てが少ない理由(茨城県/村議会議員/55歳/女性)

私は茨城県に住む55歳の村議会議員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建ての住宅は2階建てが一般的だと言われています。理由は分かりませんが、周囲の住宅がそうであるように右にならえという日本人独特の感覚がそうさせているのかも知れません。3階建てを建てるとなると周囲の住宅からも目立ちますし、景観的なものがあるので躊躇する人が多いのでしょう。私が子供の頃、3階建ての住宅に住んでいる友達のところに遊びに行きましたが、やはり外観も立派なコンクリート仕立てで、いかにもお金持ちが住んでいるような家でした。その家の周囲は広いガレージや庭のある高級住宅地ばかりで3階建ての家も珍しくありませんでした。建物を高くすることのメリットとしては部屋のサイズを大きくすることが出来るのと、利用目的別に部屋をたくさん増やすことが出来ることです。


そういった点から言えば3階建て住宅はメリットもありますし、ステータスを感じられるのではないでしょうか。私も友達の家に遊びに行って広くて大きな自宅があるというのは羨ましく思いましたし、将来住んでみたいと思ったものです。デメリットとしては日本は地震が多いことから耐震性が果たして大丈夫なのかという点でしょう。コンクリート建て一戸建てならともかく、木造住宅ですと耐震性に係るリスクは大きくなりますから不安もあります。更にそういった耐震性強化により住宅価格は跳ね上がりますから一般庶民からすれば経済的な面で厳しい部分もあります。住宅費に占める割合は土地の方が大きいので建築物に係る費用は平屋だろうがそれ程変わらないのですが、先に挙げた問題点もあり3階建てが増えていくのは難しいと見ています。