マンションは築年数が少ないほど良いか(福島県/コメディアン/61歳/男性)

僕は福島県に住む61歳のコメディアンです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


中古のマンションを購入するとき、必ず調べるのは築年数です。一般には、築年数が少ない(築浅)の物件が良いイメージがあります。しかし、同じ年数を経過していても、よい状態のマンションもあれば状態の悪いものもあります。まず、建築時にしっかりと作られているかどうかです。調べることはなかなか難しいですが、たくさんのマンションが建てられた時期には手抜き工事が横行していたのでその時期の築の物件は要注意です。次に、管理の状態を見ることです。築後数年は建物はよい状態ですが、10年経過する頃から計画的に修繕をして建物を長持ちさせる必要があります。この「大規模修繕計画」が立てられていて、修繕を定期的に行っていれば建物の傷みを進行しにくくすることができます。


管理の悪い物件では、全く修繕が行われず、建物の傷みが進行してしまいます。例えば、外壁にヒビが入ればそこから雨水などが染み込み、中のコンクリートを劣化させ、鉄筋をサビさせたりするのです。通常の管理が行われているマンションであれば、痛みが進行する前に外壁を塗り直して補強します。従って、10数年経過する頃には管理の良し悪しによって建物の傷み具合にぐんと差が出るのです。建物の作りがしっかりしていて、メンテナンスが行き届いていれば50年は持つと言われる鉄筋コンクリートです。建物を長持ちさせることは、マンションの価値を高めることにもつながります。少なくとも築10年以上経過している建物ならば、築年数よりも管理状態の方が重要になると言えるでしょう。