マンションの耐用年数は住宅性能評価で確認(大阪府/会長/26歳/女性)

私は大阪府に住む26歳の会長です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの寿命は60年と言われています。これは資産を計上するために、財務省が決めた鉄筋コンクリートの建物の耐用年数です。ところが1998年の税制改正によって、それ以降の鉄筋コンクリートの建物の耐用年数は47年になっています。その後2002年には、国土交通省がマンションの平均寿命は46年と決めています。日本に本格的なマンションができてから50年しか経っていないので、実際にどの程度まで長持ちするかはわかっていません。同じ鉄筋コンクリートの建物でも、使っているコンクリートによって寿命が違ってきます。コンクリートは水を混ぜ合わせて作りますが、水の比率が多いと収縮が起こりやすくなって、ヒビが入る可能性が高くなります。


マンションなどの建物は鉄筋の周囲をコンクリートで覆うのですが、これが厚ければ厚いほど中の鉄筋は錆びにくくなります。構造的に長持ちさせるためには、コンクリートの水の比率を小さくして、鉄筋の回りを分厚くするということになります。また適切なメンテナンスがなされていれば、さらに長持ちします。しかし一般の人が購入する時、構造的な部分まで確認することはできません。簡単に見極めるためには、住宅性能表示制度を利用するしかないのです。住宅性能評価のに中に劣化対策等級というのがあります。等級3の場合は75年から90年、等級2の場合は50年から60年、等級1の場合は建築基準法に沿った対策がなされている、という評価になっています。少しでも耐用年数の長いマンションを購入する時は、等級3か等級2の評価が付いている物件を買うことです。