マンションの耐用年数とは(京都府/納棺師/43歳/男性)

僕は京都府に住む43歳の納棺師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションがどれほど長持ちをするのかという目安となるのが、耐用年数です。一般的には50年とも言われますが、もちろんそれ以上長く住み続けている建物は数多くあります。コンクリートの耐用年数も技術の向上によって延びてきています。実際に100年耐用を謳うコンクリートも登場しています。けれどももちろん、今すでに建っているマンションはそれほどの能力を持つコンクリートではないので、いかに長持ちさせるかがポイントとなります。つまり耐用年数は、手入れによって長くさせることも可能なわけです。そこで多くのマンションでは修繕計画が建てられて予定通りの修繕が行われることになっています。そして大規模修繕を行うことでさらにその土台をしっかりとしたものにしています。


マンションがどれほど長持ちするかは、コンクリートの強度によって変わります。もちろん、硬くて密度の高いものが丈夫であるとみられがちです。けれども実際には、それほど単純な話ではないのです。あまりにも重い建物は、自らの重量に耐えられなくなって亀裂が入ることがあります。つまりこれはジレンマでもありますが、コンクリートの強度は保ちつつ軽量化も必要ということになるわけです。高層マンションはその高さに比例する重量ゆえに、軽量化は重要課題となります。そのために強度をいかに高めるかが耐用年数の向上につながることになります。そして修繕計画をいかに立ててメンテナンスを行っていくかが、耐用年数を少しでも延ばすことにつながります。