僕は沖縄県に住む62歳の保護観察官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建てを買おうか、それともマンションを購入しようか迷う人は大勢います。迷う理由は、いくつかあります。一つは、地震のときにどちらが安全かを考えるからです。マンションの高層階に住むことを検討中の人は、マンションでは揺れが大きくなって怖いのではないかと考えます。では、高層住宅の地震対策はどうなっているのでしょうか。基本的にどのマンションも、強い揺れにも耐えられる造りになっています。震度6強のきわめて強い揺れでも、建物そのものが倒れることがないのです。もちろん強い揺れが来たときには、建物自体は揺れます。それで、家の中のものが落ちてきてけがをしたり、家具の下敷きになる危険があります。その対策もあります。
たとえば、最近のマンションでは地震の揺れで家具が倒れないように固定する場所を設けています。固定することを前提で、設計がされているということです。大きな揺れが来た時に怖いのは、食器棚の扉があいて中身が全部出てしまって割れることです。割れた皿でけがをする危険もあります。しかし、この点でも対策が進んでいます。揺れても食器をしまう戸棚の扉が勝手には開かない仕組みを採用している物件が増えているのです。高層階で心配なのは、エレベーターに乗っている時に揺れることです。この分野でも、進歩がみられます。揺れが来るのを事前に感知して、あらかじめ運行をとめることが出来るのです。またエレベーター内に閉じこめられないようにも工夫がされています。