マンションの共用部分の名称と様々な規律(滋賀県/行政書士/62歳/女性)

私は滋賀県に住む62歳の行政書士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションは主に専有部分と共用部分に分かれています。専有部分は、分かりやすく説明すると居住することができる部屋全体になります。つまりコンクリートなどで囲まれた空間全体のことをさします。一方、共用部分はマンションの区分所有者全員で共有に属する部分をさします。そして区分所有者全員で持分に応じた所有権を有しています。つまり専有部分以外の区分所有者全員が共有している共用設備になります。共用の部分は、まず壁や床や天井などの構造躯体や廊下、階段、エレベーター、屋上、エントランスなどが挙げられます。これらは、区分所有者全員がその用途に従って利用することを許されている部分です。そのため共用の部分の用途を変更する場合は、集会の決議が必要となります。


マンションでは、ベランダやバルコニー、専用の庭も共用部分に属します。これらは一見、専有部分のようですが、区分所有者全員の合意により特定の専有者が使用する権利が許されている部分になります。さらに窓やサッシ、玄関扉も共用の部分に属します。そのため個人で勝手にデザインの変更や取り外しをしたり、ベランダに避難の妨げになるようなものを置くことを禁止されている部分になります。分譲のマンションを購入する場合、上記のように専有部分と共用部分があることを認識しておく必要があります。それは居住する際に、法令や規律に従って気持ちよく住むことができることになります。マンションは複数の居住者が住んでいるため、共用部分にはこのような定めがあります。