私は山形県に住む56歳の照明技師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンション価格の値引きは、これから購入を考えてる人にとって嬉しいことですが、欠陥などの問題は大丈夫かと考える人もいます。そのためマンションの価格は、一般的にどのように決められるのかを知ることが大切といえます。マンションの原価の大部分は、土地代と建築費が占めています。しかし、それ以外にも広告宣伝費や土地取得、建築のために事業資金を借りた際の期中金利がかかってきます。ちなみに広告宣伝費は、立派なパンフレットや大量のチラシ、大きな新聞広告、住宅情報誌、それにモデルルームの建築費、家具、備品、内装費などです。テレビCMを流している不動産会社は、目にふれる機会も多いので安心なように感じますが、その広告宣伝費も価格に上乗せされます。
不動産会社では、これまで広告宣伝費に原価の3%から6%程度をかけていました。しかし現在では、広告宣伝費を削減して、価格を抑える傾向になっています。これらのコストを除いた残りの部分が、不動産会社の利益になりますが、この利益には人件費も含まれています。バブルの頃は、20%から30%程度の利益率を確保できていましたが、現在は売れ行きが落ち込んでいるため、ほとんどの不動産会社が6%から10%程度の利益率になっています。原価とコストが3000万円かかったマンションを、利益率30%で3900万円で販売するのと、10%の3300万円で販売するのとでは、600万円も販売価格が変わるのです。マンションは単価が大きい分、不動産会社が利益率を少しでも下げれば、大きな差になるのです。