僕は東京都に住む69歳の気象予報士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
購入したマンションで地震が起こったときにどの階が一番安全かということがふと頭の中をよぎったりしますが、基本的に、2000年の大改正した最新の耐震基準に基いて施工されているのであれば、問題ないことでもあります。ただ、20階超か70m超のタワーマンションと呼ばれるマンションというのは、最新の免震構造や制震構造で造られていることが多く、それほど気にする必要がないといってもまちがいではないです。そのようなこと意外に、たとえば、吹き抜けになっている部分に取り付けられている金具の強度などの関係で、外れるようなことになるかもしれないので、そのようなところには近寄らないのが鉄則になります。ただこれも、免震構造や制震構造を取り入れている建物であれば、問題ないところでもあります。
それでも、天災というのは、まさかと思うくらいに大きい場合があるのは、先の東日本大地震などを見るとありえることでもあるので、そのようなこともあるのだということで、臨機応変に対応することが必要になってきます。安全というより、地震のその後というのが、このような高層マンションではいえる事で、その後の水・ガス・電気などのライフラインが止まったりすることも予想され、ライフラインが普及するまでの間の食料の確保を考えると、高層階というのは、備蓄していたら問題ないが、ちょっとでも、構造的な問題があると窮地になるということも、日頃から想定していると対応ができたりします。そのようなことから、どの階が安全かということは判断できず、その建物の耐震性能などや、地震の大きさによるところが大きいということになります。