僕は新潟県に住む69歳の工業デザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
賃貸アパートとは文字通り賃貸住宅として使用されているアパートのことを指しますが、ここでいうアパートとは、木造やプレハブ造りなどの比較的簡易な工法によって建てられた、平屋建てまたは2階建ての集合住宅をいいます。これに対して、3階建て以上の建物で鉄筋コンクリート造りなどの比較的堅固な工法によって建てられた集合住宅のことは、マンションと呼ばれます。ただしこの区分は日本の不動産業界における慣例的なもので、中には建物の特徴はマンションと呼べるものでありながら、「何々アパート」といった名称が付いている物件もあります。これなどは集合住宅をすべてアパートメントと呼ぶという外国の用法にならったものと考えられます。
賃貸マンションと比較した場合の賃貸アパートの特徴としては、まず物件のバリエーションが豊富であることが挙げられます。簡易な工法で建てることが可能であることから、都心の住宅密集地から郊外の農地転用地域に至るまで、さまざまな立地条件の下に物件が存在します。ただしターミナル駅の近くなど地価の高い場所では、賃貸マンションの方が比較的多く見受けられます。また、間取りや部屋の広さのバリエーションも豊富です。風呂なし・トイレ共同の1間きりの物件からファミリー向けまで、さまざまなタイプが存在します。さらに一般的な傾向として、賃貸マンションに比べて費用が割安です。これは建築費用が安いこととエントランスやエレベーターなどの共用部分がない物件が多いことによるもので、家賃・管理費ともマンションより低めです。