マンションの買い時はいつ頃か(新潟県/バイヤー/43歳/男性)

僕は新潟県に住む43歳のバイヤーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


この1年で、ドルやユーロに対しても大幅に円安に振れ、景気も回復しつつあります。また、新築の売れ行きは通年で好調を維持し、年初からの販売価格は上昇。中古の価格も上昇トレンドが続いています。マンションの中には、高倍率で早期に完売するものも出ています。2013年の年初に比べると購入のタイミングを逸した感を持ってる方もいるかも知れません。2014年のマンション市場を予想しながら、今年の買い時度合いを考えてみると良いです。昨年9月の2020年東京五輪の開催決定以降、工事費の上昇圧力がさらに高まっています。公共事業の入札も不調になるケースも目立ってきています。デベロッパーと建築業者との工事価格交渉も原料高や人件費の上昇などでなかなか折り合いが難しくなっています。工事費の上昇は、販売価格や設備仕様などの商品企画にも影響が今後出てくることが予想されます。


また、用地など都市部の一定規模の開発用地価格も上昇しています。大規模な開発用地は、建物の解体やプランニングを経て市場に供給されるため取得から数年先に市場に出てきます。購入ニーズの高い都市部の用地の取得競争は既に顕在化しており、中にはかなりの高値で取引されたケースもあるようです。しかし、こうした供給サイドの事情が急に市場に反映されるわけではありません。消費税の経過措置終了後の2013年10月以降に販売がスタートしたマンション価格は、極端な上昇傾向は見られず、消費税アップによる需要減を想定して慎重な価格設定の新築マンションが目立ちます。よって、今供給されている新築マンションは、用地価格の上昇や工事費のアップの影響が限定されており、消費税のアップ分を除けば、昨年夏ごろと同水準の価格設定と思って良さそうです。工事費の影響が本格的に反映されてくるのは、2014年の夏以降と思われます。