僕は滋賀県に住む47歳の音楽家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
年収の何倍の価格のマンションが購入できるかは自己資金の金額によりますが、一般的に6倍程度が限界と言われています。仮に、ほぼ全額を住宅ローンの借入で賄うとすると、住宅ローンの年間返済額は多くの金融機関で税込年収の35パーセントが限度になっています。これは返済が可能な限界であって、税込年収の3分の1が住宅ローンの返済で消えてしまいます。住宅ローンには最長借入期間と完済年齢があって、一般的には最長で35年、完済年齢は最高で80歳程度になっています。この条件で照らしてみても、年収の6倍を超える価格のマンションを購入することは困難であると言えます。貯蓄があって、購入価格の半額が自己資金という場合は別です。
住宅ローンの返済負担がマンションの購入価格を決める大きな要素であることは間違いありませんが、そもそも年収は生活水準を示す物差しですから、その水準対比でも過剰に高額な物件を求めるべきではありません。マンションには固定資産税、管理費、修繕積立金、駐車料金などが必要になります。マンションの価格に応じてそれらも高額になる傾向があります。そのような付随費用が生活を圧迫するのでは困ってしまいます。住宅ローンの返済は余裕を持ってできて、更には付随費用も大きな負担感がなく、ある程度は将来に備えた貯蓄もできるような状態が好ましいです。もちろん、会社勤めの場合には、年齢とともに給料もアップすることを見越して計画することは問題ありません。