新築マンションの内覧会では(鹿児島県/活動弁士/69歳/男性)

僕は鹿児島県に住む69歳の活動弁士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築分譲マンションを購入する契約を結んだ段階で、マンションの建物が完成しているということはまずありません。俗に言うところの売れ残り物件を購入する場合であれば実物を見て契約を結ぶことができますが、ほとんどのマンションは青田売りですので、契約締結から竣工まで1年以上あるようなこともあります。ですので、建物が完成した後で行われる内覧会を楽しみにしている人が、とても多いです。ただし、この内覧会の意味を正しく理解していないと、あとで後悔するハメになる可能性があります。よく、会場へ行って、ろくに室内の点検もせずに、家具を置くための寸法などを測っただけで帰ってくる人がいます。しかし、内覧会は完成祝賀会などではなく、建物の施工精度をチェックするための会だということを忘れてはいけません。


この内覧会では、マンション施工会社もしくは販売会社の担当者が同行します。購入者が見つけた不具合箇所をその都度記録するという任務を帯びているわけですが、それ以外にも、不明点の質問などに対応してくれますので、何でも遠慮なく尋ねてみるとよいでしょう。時折、担当者との関係を良好に保ちたいがために、聞きたいことも聞けずに終わってしまう人がいます。しかし、そこまで遠慮したとしても、デベロッパーの担当者は入れ替わりが激しいので、あまり意味がありません。ですので、気になる部分については、遠慮なく指摘するべきです。稀に、指摘した不具合を許容範囲内だからと拒否されてしまうようなこともあります。しかし、本来、契約というのは、双方の合意によってのみ成立することになっていますので、納得できるまで主張するべきです。