マンション内覧会時の和室チェックポイント(栃木県/インダストリアルデザイナー/69歳/女性)

私は栃木県に住む69歳のインダストリアルデザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


最近は、ライフスタイルの洋風化が進んでいますので、和室が一部屋もない住宅が決して珍しくなくなってきています。また、建築コストを考えた場合にも、和室が一室もない方が安上がりになりますので、そのような理由から和室を作らないという人も少なくありません。しかし、和室は多目的に使うことができるので、一部屋あるだけでも、かなり重宝することができます。そのため、多くのファミリータイプのマンションには和室が一部屋用意されています。マンション内覧会へ行った際に、この和室の仕上がり具合を点検するにあたっては、洋室とは別のチェックポイントがありますので、しっかりとチェックするようにしたいものです。ついリビングばかりを重点的に点検してしまいがちになりますが、全部の部屋に気を配る必要があります。


和室の仕上がりの不具合として多いのは、襖の反りです。使用する素材を十分に乾燥させてから襖を組み立ててくれると良いのですが、なかなかそうはできない場合が多いです。その結果として、襖が反ってしまい、開閉時に襖と襖が擦れ合ってしまうようになっているケースが少なくありません。また、閉めた時に襖と襖の間に大きな隙間が生じてしまい、隣室の光が大きく差し込んできてしまうようになっているケースも多いです。このような場合には、襖自体を交換してもらったり、調整してもらったりする必要があります。さらに、白木でできている鴨居や敷居に大きな傷ができてしまっている場合には、補修してもらう方がよいでしょう。畳の場合も同様で、目立つ傷や色むらがある場合には、交換を要求するとよいです。