マンション内覧会で行うチェックについて(京都府/美術/61歳/女性)

私は京都府に住む61歳の美術です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


多くのマンションは、鉄筋コンクリート工法になっています。時折、壁式工法の物件を見かけることもありますが、鉄筋コンクリート工法のマンションの方が圧倒的に多いです。鉄筋コンクリート造りの建物は非常に頑丈なので、地震などの災害が起きても安心できますし、その耐用年数もかなり高いです。ただし、室内に梁の出っ張りができるという難点があります。この梁の位置や大きさによって、家具やエアコンの設置場所などが大きな影響を受けることになりますので、梁の存在は無視することができません。新築分譲マンションの図面には、梁の位置や寸法などが記載されているはずですので、建物完成後に行われる内覧会では、必ず確認する必要があります。


梁の出っ張り具合が図面と異なっていた場合には、重大な契約違反ということになります。梁は建物の重量を支える構造部分としての機能を有していますので、契約締結時に提示された図面通りではなかったとしても、簡単に補修してもらえるようなものではありません。しかし、家具などの設置が制限を受けることになりますし、圧迫感も増加します。ですので、「どうせ直せないのだから」などと考えて泣き寝入りする必要はありません。内覧会というのは、建物が契約した内容通りに作られているかどうかを確認するための会です。したがって、契約内容とは異なる施工が、買主の了解を得ずになされていた場合には、責任を問うことができます。ですので、内覧会へ行く際には、必ずメジャーを持参するのが望ましいです。