マンション購入時に頭金はなぜ必要か(秋田県/音楽プロデューサー/26歳/男性)

僕は秋田県に住む26歳の音楽プロデューサーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


以前であれば、マンションを購入する際には必ず頭金というものが必要でした。現在では、頭金がゼロで諸費用やリフォーム費用までもをローンに組み込めてしまったりするのですが、以前であれば自己資金がない場合には銀行から融資を断られるのが当たり前だったのです。ですから、現在では自己資金が全くない状態であっても、マンションを購入すること自体は可能です。しかし、これには危険が伴うということをしっかりと認識しておく必要があります。不動産会社は物件を売るのが仕事ですから、「頭金ゼロでもローンには通りますよ」「みなさん、頭金ゼロでも購入していますよ」などと甘い言葉を囁くでしょう。しかし、実際に住宅ローンを返していかなければならないのは不動産会社ではなく消費者ですから、この部分はしっかりと知識を持つ必要があるのです。


頭金ナシで住宅ローンを組むことで、最も懸念されるのは購入後の住宅の価値よりも住宅ローンの残債のほうが上回ってしまういわば逆ざやの状態です。絶対に100パーセント購入した物件を売りに出すことはないのであれば話は別ですが、先のことは誰にもわかりません。何らかの事情で物件を売却せざるを得なくなったときに、逆ざやの状態であると、物件売ったお金でローンを返しきれず、住宅ローンは残ってしまうという最悪の状態になってしまうことが考えられるのです。また、やはり住宅ローンにかかる金利の観点から見ても、全額ローンを組むというのは余計なコストがかかっていることに他なりません。ですから、できる限り自己資金が用意出来ている状態で物件を探すことをおすすめします。