僕は愛知県に住む26歳の時計師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
デザイナーズマンションと聞くと、格好良いお洒落な物件というイメージを抱く方が多いことでしょう。あたかもテレビドラマの主人公が住んでいる部屋の如きイメージです。しかし、デザイン性に凝った物件のみをデザイナーズマンションと呼称している訳ではありません。さりとて、デザイン性重視の物件である、というのが間違っている訳でもありません。そもそも、デザイナーズマンションには厳密な定義が存在していないのです。つまり、基本的には建築家やクリエーターが自身の考えに基づき、これまでにない斬新なコンセプトを実現した物件である、と考えることができます。主観的な要素が大きいため、一般物件との間に厳密な線引きは難しいと言うこともできます。
それ故に、例えば個室の概念を捨て去ってワンフロアとしてしまうことや、バスルームやトイレを総ガラス張りにしてしまうことなど、既存の建築常識を超える物件が登場することにもなるのです。かと言って、建築家が最低限の設計条件を無視して、全くの個人的趣味で設計している、と考えるのは間違っています。近年は奇抜な意匠に主眼を置いた物件ばかりではなく、機能的な物件も増えておりますが、万人受けするデザインではないことは否めないでしょう。自身のコンセプトを優先しつつも居住者の生活を満足させる、これが今日のデザイナーズマンションの一つの典型的なあり方であると思われます。したがって、購入候補のデザイナーズマンションのコンセプトが自分の感性にマッチしているのか、その辺りをシッカリ見極めることが大切だと言うことができます。