マンションの地震に対する耐震性とは。(熊本県/ナニー/66歳/女性)

私は熊本県に住む66歳のナニーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの耐震性能というのは、実際どのようにしたらわかるのかというと、基準で定められているとおりに、計算上で認めらているというのはわかりますが、本当に、その性能がでているのかという疑問があったりします。その疑問に答えるのは、今までにあった大きな地震を例にしてみると、よくわかることでもあります。たとえば、つい最近ですが、1995年に起こった阪神淡路大震災などが、その一例になります。このときの震度というのは、最大で震度7レベルを記録し、マグニチュードが7.3レベルの直下型の大地震でもあり、建物の被害というのは、全壊といわれる建物が約10万棟となっています。そこで、わかったことは、1981年以降に定められた新耐震基準で建てられた建物のほとんどに損害がなかったことで、ある程度の耐震性があるということを証明したということです。


また、ここでも多くのことが立証されており、震度5強程度では、マンションの建物自体に、損傷を生じない程度ということであり、これは、大規模な修復工事の必要のない程度を示しており、構造強度の面から言っても、軽度のヒビ割れなどが入らないということを示しています。また、新耐震基準というのは、想定されている関東大震災の大地震のレベルでも、人の命を守るということを前提にしており、そのれを満たすことを最優先していますが、財産についてはどうかになります。その財産を守るということは想定されていないので、建物自体が使える保証というところまでは、考えていないということです。それは、裏を返すと住むことが不可能になるかもしれないということを示しており、マンションを住まいと考える人は、その基準の1.5倍以上の耐震があると財産は守られるようになると考えると安心できます。