中古マンションには値引きのチャンスがある(福島県/武道家/75歳/女性)

私は福島県に住む75歳の武道家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


中古マンションの売主は法人であるディベロッパーではなく、買い手と同じ個人であることを念頭に置きましょう。これによって、買い手は不動産仲介業者を通じて個人からマンションを購入する訳です。つまりは実際の値引き交渉の前面に立つのは、買い手ではなく不動産仲介業者です。そこで、値引きチャンスはどこにあるのかを考えてみましょう。まずは、売主の個人的事情で早期に売却したがっている場合です。例えば、転勤などが迫っている、事業資金が不足しているので充当したい、など早々に売却の話をまとめたいケースです。次に、マンションの部屋に瑕疵が見受けられる場合です。壁や床の汚損が激しい、付帯設備が壊れて機能しない、床や天井に地震で生じたクラックが走っているなどの根拠を具体的に主張し、その原状回復コストを売却価格から引いてもらうロジックです。


何よりも見逃せないのは、不動産仲介業者の値引き交渉のモチベーションを維持できる場合です。マンション購入価格が下がれば、それに比例して仲介手数料も下がりますから、仲介業者にとっては値引き交渉は気が進まないものでもあります。しかし、購入価格を下げてくれれば、当初の購入価格をベースに算出した仲介手数料を払っても良い、と買い手が仲介業者に約束してあげるのです。そうすれば、仲介業者はモチベーションを維持したまま、売主との交渉を行ってくれる可能性大です。値引きのチャンスがどこにあるのかを知っておけば、交渉の余地があるのかないのか、予め判断することが可能となりますから、効率的なマンション探しの一助となるでしょう。