マンションの耐用年数というと一般的に60年といわれているらしい。(山口県/准教授/32歳/男性)

僕は山口県に住む32歳の准教授です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの耐用年数というと一般的に60年といわれています。この60年という数字は鉄筋コンクリート造のマンションの資産計算の際の便宜上財務省が一律で決めた法定耐用年数が60年だからそこから来ているものです。ところが、税制法の改善で、1998年以降の建物は47年となりました。これは計算上の年数なので実際の耐用期間を考えたときに皆一律に同じ年数耐用期間があるというのは考えにくいものです。平均的には大体30年から40年で取り壊されるものが多いです。ところが一方で、長く人が住み続けているマンションもあります。その違いは建物本体の劣化しにくさやメンテナンスや外的な要因によって変わってきます。それは、たとえばどういうことなのでしょうか。


鉄筋コンクリートの建物は中の鉄筋のさびによって劣化していきます。時間の経過とともにコンクリートのが収縮していきクラックができます。そこから雨水などが入ることによって中の鉄筋がさびていくのです。一般的にセメントと水の比率の水が多いコンクリートはひびが入りやすいといわれています。それに、外的要因は地震などの災害です。地震によって建物にひびができてそこから劣化が始まっていくのです。早く取り壊しとなってしまったマンションはメンテナンスしにくい構造になっていたため取り壊されたといわれています。古いマンションは配管などもコンクリートに埋めてしまっていた例が多かったのです。そのため配管の寿命に建物自体取り壊さなければならなくなってしまったのです。なので最近の建築ではそのような仕様にはなっていません。