私は広島県に住む46歳のお笑いタレントです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
パリやローマの街中にあるマンションは、100年以上何世代にも住み継がれて今も素晴らしく輝いています。一方、日本でマンションの耐用年数を考える時、構造・地域・住み方などが違い、一律に考えることには少し無理があります。しかしながら、資産額を計上する便宜上、財務省は鉄筋コンクリート造りのマンションの耐用年数は一律で60年と決めているのです。ただし、1998年の税制改正で、それ以降の鉄筋コンクリート造りの建物の法廷耐用年数は47年となっています。国土交通省の2002年の報告書によると、平均寿命は46年とされています。しかし、これはあくまでも取り壊されたものの平均寿命であって、それらの壊されたものと同時期に建てられたものでも、まだ使用中のものがたくさんあるのです。
同じ鉄筋コンクリート造りなのに、短命なものと寿命が長いものがある。その違いは何でしょうか。鉄筋コンクリートの寿命は、鉄筋とそれを覆うコンクリートに関係します。コンクリートを構成するセメントと水の割合で、水が多いと時間とともに大きく収縮し、ヒビが割れます。すると、雨水が入って中の鉄筋が錆びて建物の劣化が始まります。また、鉄筋を覆うセメントの厚みが厚い方が中の鉄筋を保護し、鉄筋が錆びにくくなります。しかし、現実的には一般の人がチェックできる内容ではありません。そこで「住宅性能表示制度」というものが有りまして、首都圏の新築マンションの多くで利用されています。すなわち、その建物がどれだけ長持ち仕様で造られているかを表示していて、3世代90年の耐用年数を期待できるマンションもあります。