分譲マンションの修繕積立金制度(宮城県/警備員/68歳/男性)

僕は宮城県に住む68歳の警備員です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンション全体の約98%に修繕積立金制度があると言われています。この制度が用意されていれば、大規模修繕や日常的に発生する故障箇所の修理にあてる費用を計画的に貯めていくことができるようになります。各居住者は毎月強制的にこの費用を徴収されることになりますので、必ずしも快くは感じていません。しかし、まとまった金額の修繕分担金を一時金として支払うのはかなり大変ですので、毎月一定額を積み立てていく方式の方が、負担を軽減することができると考えられます。たとえばマンションを売却しようとした際にも、修繕積立金の残高が潤沢になっているマンションの方が売れやすいという事実があります。そのためには、月々の修繕積立金の金額がある程度高額になっている必要があります。


現存している分譲マンションの修繕積立金の金額が、どのような方法で決められているのかを見てみると、ほとんどの場合、販売会社が最初に決定した金額がそのまま維持されています。しかし、この金額では不十分であるケースが多いです。最初から積立金の額を高くしてしまうとマンションの売れ行きが悪くなってしまうため、ほとんどの販売会社はこの金額をかなり低めに設定します。いずれ不足することは最初からわかっているのですが、その際には一時金として徴収すればよいというスタンスになっています。そのため、管理組合の発足後に、修繕積立金の大幅アップが決定されるケースが少なくありません。長い目で見れば将来必ず必要となる修繕費ですので、毎月確実に積み立てていくようにした方が結果的に負担を軽くすることができます。