分譲マンションの修繕積立金を考える(沖縄県/グランドスタッフ/63歳/女性)

私は沖縄県に住む63歳のグランドスタッフです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンションの修繕積立金は平米当たり200円前後が一般的です。様々な規模や共有施設があるマンションでは一概に平均値を求められないですが、参考値にはなります。新築時に周囲の同レベル物件より修繕積立金が大きく安い場合は、販売を有利にするためのディベッロパーの営業戦略です。改修や維持修繕に伴う大規模工事が増えてくる10年目以降は、大きく値上がりする可能性がありますから、マンション購入時は修繕計画の確認をしておくのが鉄則です。そもそも修繕積立金は将来行う共用部分や外壁、構造部分などの大規模改修工事に要するコストを、予め使用する面積に合わせて負担率で積み立てるお金です。早いマンションでは築10年過ぎ、遅くとも20年過ぎには大規模改修工事が必要になります。


この際には建物の傷み具合を調査して、何社かの相見積りで金額と工事内容を区分所有者の集会で吟味し、発注することになります。この時に修繕工事のコストが毎月の積立金の合計額よりも超過している場合、当然ですが区分所有者は一括でまとまった金額を徴収されます。もし初期の毎月の負担額が安かった場合、一括徴収時には高額となってくる可能性があります。払うお金が先になるのか、後になるのかの違いと考えればよいでしょう。短期で住むつもりで購入する方は、当然ですが月々の修繕積立金が安い物件を選ぶ傾向にあります。そのような物件の場合、築8年以降くらいから大規模修繕工事のコスト負担を意識して、中古物件としての売り出しが増えてきます。同一建物内で売り出し戸数多い中古マンションは、修繕積立金の積み立てが十分なのかをチェックしてみてください。