分譲マンションの修繕積立金について(北海道/酪農家/53歳/女性)

私は北海道に住む53歳の酪農家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンションにおける修繕積立金についてご説明します。修繕積立金とは、外壁や階段やエレベーターなどの共用部分の修繕に使われるお金のことです。共用部分ですから、その分譲マンション内の全ての住人が一緒に使います。そのためその修繕費も、全ての住人が出し合うことになります。全員で月々支払いながら貯めていき、必要に応じてそのお金を使って修繕をおこなうのです。そうすることで、全員が快適に暮らせる状態をキープすることができます。ところが建物は年々劣化していきますから、それにつれて修繕の必要性も増していきます。そのため修繕積立金は、徐々に高くなっていきます。購入したばかりの頃は月に数千円程度の支払いだったとしても、10年後には数万円になることもあるのです。


また、仮に修繕に1000万円の費用が必要になり、その時にまだ修繕積立金が800万円しか貯まっていなかったとします。その場合、足りない200万円を支払うために、臨時でお金を徴収されることがあります。ただし修繕をおこなうかどうか、どのくらいの費用をかけるかは、マンション総会で決められます。総会に参加することで、納得のいかない修繕や修繕積立金の値上がり、臨時徴収に対しては、異議の申し立てをすることができます。逆に言えば、総会で住人の合意を得た上で初めてそれらは決定されるので、自分の知らないところで勝手に決められてしまうことはありません。総会を無視しない限りは、必ず全員が納得できる範囲内での決定となるのです。