一戸建てとマンションの防災(香川県/茶道家/29歳/男性)

僕は香川県に住む29歳の茶道家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建てよりもマンションの方が防災面では優れていることは間違いありません。鉄筋コンクリート造りの方が木造よりも頑丈なのは当然のことです。一方で、マンションは自然災害で躯体そのものや建物全体に損害を被った場合には、建替えが簡単にはできないという課題があります。一戸建ての場合には、自然災害で被害を受けてしまうと、そこの住民だけの判断で建替えでも修理でも可能です。水害や雪、雹、台風などの自然災害でも火災保険で保険金が支払われますし、地震保険に加入していれば、地震や津波による損害でも一定の金額の保険金が支払われます。その保険金も使って、一戸建てであれば、建替えや修繕が居住者の自由にできることになります。


マンションの場合には、居住者が火災保険や地震保険に加入して、共用部分は管理組合が保険をかけていても、保険金が支払われたからと言って簡単に建替えや修繕はできません。建替えや大規模な修繕の場合には、居住者の同意が必要になったり、管理組合の決議が必要になったりします。居住者の中には、保険金を受けっとってもそのマンションには住みたくないので、建替えには反対するという人も出てくる可能性があります。マンションは水害などの自然災害に強い点が大きなメリットなのですが、一つの建物を共同で使用しているという点を十分に踏まえておかなければなりません。しかし、阪神淡路大震災でも東日本大震災でも、住民の話し合いで建替えなどが進みましたので、概ね安心だと言えます。