中古マンションにかかる固定資産税について(愛媛県/市町村長/27歳/男性)

僕は愛媛県に住む27歳の市町村長です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築マンションであれば、ある程度固定資産税が高くても仕方がないと考える人が多いです。何しろピカピカの新築物件ですから、建物の評価額がかなり高くつくだろうことは容易に想像することができます。また、一般的な戸建住宅は木造建築ですが、マンションは鉄筋コンクリート造りなどの耐火構造もしくは準耐火構造になっていますから、戸建住宅よりもずっと高い評価を受けることになります。一方、中古マンションを購入する場合であれば、建物もいい加減古くなってきていますので、固定資産税もだいぶ安くなっているだろうと考える人が少なくありません。しかし、実はそうとも限りません。特に最初の5年間適用される建物にかかる税額を2分の1にするという特例を受けることができなくなりますので、むしろ税額が高額になる場合が多いです。


一般的に建物は古くなれば古くなるほどその資産価値が下がります。土地付き戸建住宅の売買の場合には、古家付きの土地はかえってマイナスになってしまうことが多いほどですから、年数が経過すればいずれ課税評価額が0円になるのではないかと思い込んでいる人もいます。しかし、実際にはいくら建物が古くなっても当初の課税評価額の25%未満にされることはありません。つまり、売ろうとしても1円の値もつかない建物だったとしても、固定資産税が0円になることはないのです。また、マンションの場合には建物が一般的な戸建住宅に比べるとかなり堅牢な造りになっていますので、なかなか建物の評価額が低下しません。したがって、かなり長期間に渡って高い税額が課せられるようになっています。