マンションの専有部分と共用部分の違い(和歌山県/書家/69歳/男性)

僕は和歌山県に住む69歳の書家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入した場合には、どこからどこまでが自分の専有部分であるのかを最初にきちんと確認しておく必要があります。区分所有建物であるマンションは、専有部分と共用部分で構成されています。大雑把に言うと自分に所有権がある部分が専有部分で、それ以外の部分は全て共用部分になります。ただし、この区分の仕方は日常的な感覚から少し外れている部分がありますので、気をつける必要があります。エントランスホールやエレベーター、外廊下などが共用部分に該当することについては誰でも比較的容易に判断することができます。しかし、バルコニーや専用庭、玄関扉、窓、サッシなどが共用部分だと聞かされるとビックリする人が意外なほどたくさんいます。


細かなことを言いますと、玄関扉の内側の表面は専有部分にあたります。ですから、玄関扉の内側の表面に塗装を施したり何かを貼り付けたりすることは、何ら問題なく行うことができます。しかし、玄関扉の外側を塗装したり、扉自体を交換するようなことはできません。また、バルコニーに物を置いたり、タイルを敷き詰めたりすることも管理規約違反になる可能性があります。さらに、専有部分を取り囲む壁や天井の表面は専有部分ですが、コンクリートそのものは共用部分です。したがって、隣り合わせた2戸を購入したとしても、壁を取り壊して2戸をつなげたりすることはできません。壁はマンションの荷重を支える大切な構造体の一部分となっていますので、勝手に壁を壊すことはできないようになっています。