マンションの共用部分について(静岡県/パティシエ/36歳/男性)

僕は静岡県に住む36歳のパティシエです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションには専有部分と共用部分があります。専有部分とは、壁や床、天井に囲まれた居住空間のことを表します。つまり、マンションを買ったというときに該当する部分であって、個人の所有となる部分です。共用部分とは、エントランスホール、共用廊下、階段室、屋上などの専有部分に属さない建物部分のことを表します。さらに、エレベーターや電気・給排水などの共用設備が、これにあてはまります。共用部分は原則として、そこに居住している人たちの共有となります。廊下は目的の場所へ進んでいくために、階段やエレベーターは目的の階へ移動するために、回数に制限なく利用することができます。一方で、その用法に従わない使用は認められていません。自転車や鉢植え、ゴミなどを廊下に置くことはできません。


近年のマンションでは、共用部分に付加価値をおくというコンセプトをもつものが増えてきました。これは、購入する人たちの多様なニーズを受けてのことです。たとえば、屋上にプールを設置して、そこから地平線に沈む夕日を眺めて楽しんだり、二十四時間入浴することが可能な温泉を地下に設けて、住人同士の交流をはかったり、などがあげられます。また、ペットと生活を共にする人たちのために、専用の通路からアクセスできる大型犬対応のドッグランを設けているものもあります。そこには、一戸建てや従来型のマンションでは決してなかった、ユニークなアイデアが満載されています。いまや共用部分も、居住空間に負けず劣らずのマンションの顔となったのです。