マンション価格の今後は…。(愛知県/エディトリアルデザイナー/30歳/男性)

僕は愛知県に住む30歳のエディトリアルデザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


2013年のマンション市場は、新築・中古物件ともに販売数が増し、価格も一気に伸びたそうです。不動産経済研究所によると、全国の新築マンション販売数は前年比12.2%上昇、価格も9.2%の増加となっています。地域別の販売数では首都圏が23.8%増とかなりの数字の伸びがありました。首都圏に絞り中古物件市場を見ると、今年の1月時点で成約率は17カ月連続で前年同月を上回り、価格も平米単価前年同月比4.5%と増加しています。都心5区(新宿、渋谷、千代田、中央、港)に関しては平米単価が13年11月~14年1月は8.9%の伸びとなっています。専門家によると不動産価値は今度も上昇を続けるだろうと話している方が多くいます。


ではこれまでの市場の上昇状況は、消費税増税の前の駆け込み需要によるものなのでしょうか。そうであれば4月以降に販売数、販売高、不動産価値も下落するはずですが、そうではありません。1997年4月の消費税増税の前にも新築物件の着工や販売の駆け込み需要がありましたが、当時は中古物件を含めた価格上昇はありませんでした。これから景気が良くなるので、所得が増え、需要が増えるのではないかという考えもあるでしょう。しかし実際は、購入する人が今後減少してゆくのです。首都圏の新築分譲契約者への調べによると、購入者のうち35歳が17%減、30歳が27%減なります。このような状況から、もし今後需要が増えるならば、海外の富裕層が急激に購入しない限り、価格上昇はありません。どのタイミングで物件を購入すればよいのか、見極めが重要になっていきます。