私は福島県に住む41歳の照明デザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
私は幼少期は一戸建て住宅に住んでいました。新しく開発していった地域のはしりの時期に両親が購入したため、回りはまだ開発が進んでいなく自然がたくさん残っていました。一番の子供のころの思い出といえば、晩秋に庭先で、近所の農家にもらったもみがらに火をつけて、そこにサツマイモを放り込んで焼き芋を作って食べたことです。その後、都会に出て25年間、マンション暮らしを続けてきたわけですが、ここ最近、田舎に住むのも悪くないかと感じるようになりました。マンションとはいえ、周りにはさらに高い建物も多く、窓を開けても道路とビルの壁、といった生活を続けていると自然と外を眺めることもなくなり、気持ちが後ろ向きになっていることに気づき始めたのです。
先日、妻と冗談で家でも買うか、という話をしていたところ、まんざらでもない雰囲気だったので、見学に行ってみることにしました。ちょうど新聞広告がはいっていたので、休日のランチを兼ねて出かけることにしたのです。そこはいまどきの家で、エコにも考慮され、バリアフリーの新築一戸建てでした。それなりに都市部に近いこともあり、充分な広さの庭はありませんでしたが、南向きのリビングからは最近見たことがない明るい景色が広がっていました。このとき、私が思い出したのは昔住んでいた家のことでした。それからというもの、もう少し都市部から離れた場所にターゲットを絞り、家を見に行っています。休日には焼き芋が作れるような明るいところにすみたくなったのです。