私は京都府に住む36歳の不動産鑑定士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
不動産とは土地およびその定着物を指しますが、マンションとは厳密にはどのようなものを指すのでしょうか。マンションが土地への定着物である建物であることはすぐに分かります。では、土地に関してはどうでしょうか。賃貸マンションとして一人のオーナーが一筆の土地にマンションを建設する場合、このマンションは土地およびその定着物という不動産であることが分かりやすいと言えるでしょう。これに対し、分譲マンションの場合は、区分所有権という形になりますが、一応、土地およびその定着物である、ということになります。土地に面していない上階の住民も、共有持ち分という形で土地も所有しているのです。このように、マンションも土地およびその定着物である不動産、という点では、一戸建て住宅と本質的には変わりません。
もう一つの視点からマンションとは何か、を考えると、アパートやハイツといった他の集合住宅との違いはどこにあるのか、という疑問が出てきます。これについては、法律上の厳密な定義はなく、商慣習上、鉄筋コンクリート造りで一定以上の階数があるものをマンション、RCや木造で、階数が概ね3階以下のものをアパートやハイツと呼ぶことが多いようです。ただ、コンクリートを用いている5階建て程度の建物でも、団地と呼ばれるものもありますし、その区別を厳密に考える必要はあまりないのかもしれません。調べたり内見した結果、自分たちのニーズに合致すると判断した集合住宅であれば、マンションかそうでないかにかかわらず、自分たちにとってはベストなマイホームと言えるのではないでしょうか。