南向きマンションにもデメリットはある(奈良県/プログラマ/37歳/男性)

僕は奈良県に住む37歳のプログラマです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築中古を問わず、分譲マンションを購入するならば、南向きの角部屋が一番好ましい。このように考えていらっしゃる方はとても多いでしょう。確かに南向きのマンションは日当たり良好である、という誰にも分かりやすいメリットがある訳ですが、実は購入に際して理解しておくべきデメリットもあるのです。まずは紫外線の問題です。日当たりの良い部屋に燦々と降り注ぐ日光には、有害な紫外線が多く含まれます。また強い日差しの影響で、家具や内装の劣化や退色も早まります。そして日光で暑くなった室内は当然冷房が効きにくくなり、電気代が嵩むことになります。特に共働き家庭や独身世帯では、日中留守がちで空調管理ができないため、南向き物件は適さない可能性があります。


実際問題、欧州諸国では以上のような理由により、南向きよりも北向きの物件が好まれる傾向にあります。わが国では古来より風水思想の影響を大陸から受けているため、必要以上に北向きの物件を忌避する傾向があります。ところが固定観念を一度捨てて、客観的、合理的に候補物件を見てみると、自分と家族の生活スタイルにマッチした対象が自ずと見えてくるものです。分譲マンションを選択する基準は、地の利、景観、環境、販売価格など、購入者により様々です。購入する物件で自分は何を一番優先したいのか、世間が言うところのデメリットの先入観に囚われず、住まう人間の価値観をキチンと理解した上で物件選びをしていただきたいと思います。そうすれば、こんなはずじゃなかった、と後悔される可能性はグッと低くなるでしょう。