中高年のマンション購入デメリットは少ない(広島県/不動産鑑定士/22歳/女性)

私は広島県に住む22歳の不動産鑑定士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


中高年になって終の棲家として家を購入するときに気にしなければならない問題の一つにバリアフリーがあります。若い時は社宅生活や、賃貸生活で気ままに暮らし、中高年で住みたい場所を決定してから家を買うスタイルが増えています。会社勤めをしているときは常に転勤族として暮らしていたため、住宅を購入するタイミングがなかった人も多くいます。そんな人は実際に全国各地に住み、最終的に根を下ろす場所をここと決めて住宅を購入することが多いのです。住む場所を決めてしまうと、一般的に予算に合わせて住居を決めるのですが、場所によっては庭付き新築一戸建ては叶わないことも出てきます。そこで中古にするかマンションにするという選択肢もあります。


一概に一戸建てよりマンションの方が安いということはありませんが、同じ金額ならかえって一戸建てよりもよりいい住環境があることも多いのです。中高年が住む場合には既にバリアフリー設計された家や家の中に階段のないことが、すぐ近くに来ている老後を安心して暮らすために必要なことです。一戸建てに長く住んでいた人は開放感が少ないことがデメリットとなりますが、高層階に住むことで解消されます。一戸建ては外装などのメンテナンスの規模も大きくなりがちですが、マンションは管理組合がきちんと管理してくれるので、家の中だけのメンテナンスで済むことも高齢者世帯にはありがたいものです。退職を期に一戸建てからマンションに住み替える人も多く見受けられます。