3階建ての一戸建て住宅について(鳥取県/殺陣師/67歳/女性)

私は鳥取県に住む67歳の殺陣師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建て住宅といえばかつては平屋もしくは2階建てのものが一般的でしたが、近年は3階建てのものも珍しくなくなってきました。3階建て住宅のメリットは、土地面積に対して延べ床面積が広く取れる、上層階の見晴らしが良いなどいろいろあります。ですから人気が高まるのはある意味では当然であるともいえます。しかし今日これだけ普及を見るようになったのは、別の理由もあります。実は以前の日本の法律では、防火上の必要性から市街地では木造家屋は2階建てまでしか建てることができませんでした。それが1987年の法改正により、3階まで建てることが認められるようになったのです。これを契機に、都市部を中心に3階建て住宅が数多く供給されるようになったのです。


現在、3階建て住宅はさまざまな需要に対応しています。もちろん広い住空間を確保したいというのがもっともシンプルな理由ですが、多世帯同居のため世帯ごとにフロアを区切る、1階を店舗にして住居と併用にする、複数の自動車を保有するため1階を車庫にする、1階と2階に家族が住んで最上階を賃貸住宅にするなど、用途に応じたさまざまなバリエーションが見られます。なお、現行の建築基準法には近隣の日照権を守るために建築物の日影規制というものがあります。これにより、たとえば第一種・第二種低層住居専用地域では7メートル、第一種・第二種中高層住居専用地域、第一種・第二種住居地域、準住居地域などでは10メートルを越える建物は制限されます。そのため3階建て住宅は、第一種・第二種低層住居専用地域以外の地域において10メートル以下の高さで建てられるのが一般的です。