高齢者も快適に過ごせるマンションの間取り(高知県/水先案内人/46歳/男性)

僕は高知県に住む46歳の水先案内人です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


浴室は、マンションのなかで心身ともにリラックスできる場所ですが、実は高齢者がよく事故を起こしやすいというデータがあります。安全対策を万全に整えて、いつまでも快適に楽しめる間取りの空間をつくる必要があります。浴室の出入り口は、有効幅を大きく確保し、段差を解消した3枚引き戸の製品も検討することが大切です。浴槽は、洗い場との段差をできるだけ小さくした半埋め込み式のものが、足腰があまり強くない高齢者にも安全に利用でき有効です。洗い場から40センチ程度の高さなら、バランスを崩す危険も大幅に減ります。また、冬場の浴室や洗面所は冷えやすいため、床暖房や天井から温風を吹き出す、暖房換気乾燥機も検討するといいです。


家族の安全のためには、浴室や洗面所に緊急通報用のブザーを取り付け、鍵は外からでも解錠できるものを選ぶことが、何らかのアクシデントがあった場合に重要となります。トイレは小さなスペースながら、1日に何度も利用する場所です。高齢者がいつも快適に利用するためには、手すりや収納、紙巻器などの位置が機能的で使いやすく、床面が掃除しやすい材料になっていることも大事なポイントです。排泄は、高齢者にとって自立のバロメーターとなり、とても重要な行為です。間取りや器具などで使いやすくすることが求められます。また、寒さ対策として暖房器具を設置することも考えるといいです。トイレは浴室と同じように、緊急通報用のブザーを設置したり、外から解錠できる鍵にしておくことも大切です。