僕は広島県に住む58歳のレコーディング・エンジニアです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
人生で自宅は何度も買うものではありませんが、最近は元々一戸建てにお住まいだった高齢者の方が、新たに都心部の分譲マンションを購入されて移り住むケースが増加しています。公共交通の利便性、医療施設へのアクセス性、高いセキュリティ、自分で建物や庭をメンテナンスしなくて良いことなどが魅力に映っていると考えられますが、意外と室内に目を向けられている方は少ないのが実用です。せいぜいバリアフリーの言葉が知られている程度でしょう。では室内空間に関して、どのようなポイントを考慮して高齢者の方は分譲マンションを選ぶべきでしょうか。以下の5つのポイントにまとめてみます。1.動線が配慮されていること2.明暗差が解消されていること3.手すりが配置されていること4.段差が解消されていること5.床材が配慮されていること内見時はこれらのポイントを踏まえ、具体的に各生活スペースをチェックしましょう。
まずは浴室と洗面脱衣所です。床や出入り口の段差がないこと、滑りづらい床材が使われていること、手すりが適宜設置されていること、引き戸式の扉を用いていること、浴室内外の温度差を解消できる暖房設備があること、非常ボタンなどの緊急時対策があること。この辺りを押さえましょう。次にトイレを見てみましょう。床や出入り口の段差がないこと、介助が必要になるときに備えてスペースにゆとりがあること、寝室から近いこと、引き戸式の扉を用いていること、滑りにくく汚れても掃除の容易な床材が用いられていること、廊下との温度差を解消する暖房設備があること、非常ボタンなどの緊急時対策があること。そして寝室です。床や出入り口の段差がないこと、介助するスペースがあること、トイレや浴室に近いこと、玄関から近いこと。これらのことに考慮して、家族皆に優しい、長く住まえる分譲マンションを見つけてください。