高層マンションの地震対策について。(京都府/カーデザイナー/69歳/男性)

僕は京都府に住む69歳のカーデザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


東京都心では高層マンションブームでタワーマンションと呼ばれるような建物が林立しています。これらの高層建築物は最新の建築基準によって建設されていますので、免震や耐震構造がしっかりしていると言われています。ですから高い建物が強い地震によって途中で折れたり倒壊したりといった心配はあまりないようです。しかし高層マンションは上の階に行けば行くほど地震による揺れは激しくなりますので、建物の倒壊以外の地震対策も考えておかないといけません。例えば高層マンションの最上階に住んでいる場合、一階の建築物と比べても揺れの度合いが相当違います。窓際にいると身体ごと外に放り出される危険性が大きいですし、家具や電化製品などは激しく倒れたり落下したりしてきますので、転倒防止や落下防止の措置をしっかりとしていないといけません。


さらに高層マンションには免震や耐震には強くても避難やライフラインの停止には弱いという欠点がありますので、入居者や自治体ではその点もカバーできるよう日頃から準備しておくことが必要です。用意しておくと良いものは避難時に必要になる自動点灯タイプの非常灯や一週間分の飲料水とできれば生活用水、火を使わなくても食べられる食料、そして水が流れなくなりますので非常用トイレも必需品です。階上では水や食料の配給を受けることが困難になりますので入居者自身や自治体で用意して、不測の事態が起きた時に困難を乗り越えられるようにしておきましょう。以前は隣は何をする人ぞ、というくらい隣近所の付き合いが希薄になっていると言われていましたが、最近では防災意識も高まり隣近所の連携も徐々に意識されるようになってきています。高層難民にならないためには一人一人の心がけが必要なのです。