私は京都府に住む42歳のパイロットです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。

不動産の購入について調べると、必ず値引きについての記述を目にします。世界中には日用品の購入に際しても値段交渉をするのが当然、という国も多いのですが、多くの日本人にとっては不慣れな行為です。高額な買い物ですから尚更戸惑うものです。実際に値引き交渉をして成功するかどうかは、運次第といった面も大きいのが実情です。一つ知っておきたいのが、新築マンションや新築建売住宅を除き、流通量が多い中古マンションや中古一戸建て住宅の場合、売り主は自分と同じ立場の一般人であることです。通常は不動産会社が仲介という形で間に入ります。そのため、不動産会社が取引の相手であるかのような印象を受ける人もいますが、不動産会社はあくまで手数料をもらって売買の仲介をするに過ぎません。

したがって、値下げ交渉を不動産会社に持ち掛けた場合、その場で積極的な姿勢を見せてくれていても、どれだけ買い手側に立って値下げ交渉をしてくれるかは分からないのです。仲介手数料は、成立した売買金額の何パーセント、といった形で決められていることが多いので、他により高く購入してくれる顧客が見つかるだろうと予測できる場合、値下げ交渉を進めてしまうと彼らの収入も減ってしまうのですから、ある意味当然と言えます。ここは運が大きく絡んでくるところで、たまたま同じ物件を値引き無しでも買いたいという別の購入者が現れると、値下げの交渉をしている間にその物件はなくなってしまうでしょう。これについては、運、ご縁と考えてみてはどうでしょうか。もしくは、どうしても値引き交渉を成功させて購入したいのであれば、いわゆる値引き交渉代行業者を雇ってみる選択もありますので、物件に対する購入意欲をよく検討して決めましょう。